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具なしラーメン、子のお下がり
生活保護基準の大幅引き上げを

 来年度の政府予算編成が進む中、全国生活と健康を守る会連合会(全生連)は、生活保護基準の引き下げをせず、物価高騰に見合う大幅な引き上げを求めています。

このままでは
7割が引き下げ

 政府・厚生労働省は生活保護基準について、2023年度と24年度は、生活保護基準部会の報告書(22年12月6日)の検証結果を踏まえつつ、引き下げになる世帯には据え置きの特例措置を取りました。そして、25年度以降の生活扶助基準については、25年度の予算編成過程において改めて検討するとしました。
 引き下げは、高齢者世帯(65歳)の1級地の1、高齢夫婦世帯(75歳)の全級地、高齢単身世帯(75歳)の全級地、母子2人世帯の全級地、若年単身世帯の(50代)の全級地、夫婦子2人世帯の1級地の1となります。
 これらを大まかに計算すると全世帯の約75%になり、全世帯の7割以上が引き下げられる大幅な引き下げになります。

少しの増額、物価
高に追い付かず

 母子2人世帯は、減額になり、3人世帯以上は増額になる計算ですが、22年からの物価上昇率10%にはとても追いつきません。
 全京都生活と健康を守る会連合会が行った「生活保護世帯実態アンケート」131世帯(70〜80代が6割)では、「食費は月1・5〜2万円。衣服の購入は3〜4年に1回」「食費の値上がりでラーメンも具なし」などの声が上がっています。


我慢させたくない
原田 瑞恵(32)

 私はシングルマザーで、14歳・12歳・1歳の子どもと4人暮らしです。物価高騰で、野菜もコメも高くて大変です。燃料の高騰も家計を圧迫しています。わが家は灯油ボイラーなので、月4万円、冬場は5万円以上かかります。風呂の湯をためるのは月に何回かしかありませんが、一番上の子は年頃なので、毎日シャワーを浴びます。それでも、この金額です。
 子どもに存分にお金を、使ってあげられないことが悩みです。下の子どもの洋服は、ほとんどがお下がりです。でもジャンパーや靴は、毎年サイズが変わるので買い替えなければいけません。節約のために、私は娘のお下がりを着ています。サイズも少し合わず、年相応の格好ではないけれど我慢しています。子どもを塾に通わせてあげたくてもできません。子どもたちには、なるべく我慢をさせたくありません。物価高騰に見合った保護費にしてください。

(2024年11月3日号「守る新聞」)

 
   
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