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さらなる運動の発展に期待
明治学院大学名誉教授 河合克義

貧困層の苦しみに寄り添い助け合う
全生連が70周年

 2024年11月20日に全国生活と健康を守る会連合会(全生連)は70周年を迎えます。中央行動での講演や共同で行った全国調査など、全生連運動の発展に寄与してくれている明治学院大学名誉教授の河合克義さんに全生連への思いを聞きました。

全生連との出合い

 私は、1976年4月に明治学院大学に就職しました。27歳でした。職場に高野史郎先生がおられ、全生連運動史を一緒に研究しようと誘われました。
 私は、歴史研究をしていたこともあり、早速、全生連事務局に行き、歴史的資料を収集し、読み込むことにしました。その成果の一端が「初期全生連運動史“資料”(1)」(『明治学院大学論叢』第263号、1977年)です。これは、当時の盛次幸一会長や関光(みつ)甫(とし)会長の全面的協力の下、全生連の機関紙『生活相談連絡ニュース』やその後の『生活通信』から、全国各地の守る会の地域活動・運動を紹介したものです。
 『生活相談連絡ニュース』の第3号(1953年11月)から、幾つかの地域の活動・運動を紹介しました。
 タイトルだけを引用すると、第一信○兵庫県洲本市生活相談所より、「1人でも多くの人たちで何回も交渉して保護をとる」。
 第二信○「13号台風被害者に生活保護を適用」、○子を持つ母親をどうするか??立川生活を守る会で「派出婦会」を申請、○たった2人か3人の相談から800世帯の「生活を守る会」ー「徳島生活を守る会」の紹介、○大阪生野に生活相談連絡会結成の動き。
 大阪・生野の通信の最後には次のように書かれています。「あらゆる日常生活の苦しみと心配事を、心おきなく相談し合い助け合う大きな組織を作らうではありませんか」。

拡大求められる全生連

 私は、横浜市鶴見区の鶴見生活と健康を守る会の会員調査と30年史(1988年)、最近では、安形義弘前会長が提案し、全日本民主医療機関連合会と全生連との共同で実施した「健康で文化的な生活」とは何かを問う全国調査(2018年)に関わってきました。
 全生連は、発足以来、地域の低所得・貧困層の苦しみに寄り添い、助け合う活動を基礎に、社会問題の責任を追及してきた組織です。
 70周年を迎える今、改めて全生連組織のさらなる拡大、運動の発展が求められています。期待しています。

 「鶴見生活と健康を守る会30年運動小史」の中で、河合さんは生活と健康を守る会について「地域の最低辺の貧困層の生活要求を汲み上げ、徹頭徹尾その人たちの生活保障、人間としての尊厳のためのたたかいをしてきたところにこそ特徴がある」と書いています。

(2024年11月17日号「守る新聞」)

 
   
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