文化的な要求運動も旺盛に
交流の場にもなっている絵手紙教室
大阪・八尾
全国各地の生活と健康を守る会では、さまざまな楽しい活動も行われています。文化面での「私の要求」にも力を入れている大阪・八尾生活と健康を守る会の絵手紙教室の活動を紹介します。
はじまりはめだかのえ
八尾生活と健康を守る会で絵手紙教室を始めたのは2012(平成24)年の9月でした。文化も含め「私の要求」運動を旺盛にと呼びかけた一つに絵手紙がありました。
講師はと困っていたとき、「私で良かったら絵手紙やろうか」と声をかけてくれたのが小林正隆さんでした。小林さんは油絵でいくつか受賞をしていて、そんな先生とは知らず、気楽な気持ちでお願いしてしまいました。
会員の呼びかけで当初7人が集まり、最初は青墨と水で濃い青墨、薄い青墨をつくりました。次は絵を描くのかと思ったら、「丸筆をもって横に線を引いてください」と先生の声。
その次は「めだかを書きましょう」と丸筆を紙にすっとめだかの大きさに描きます。すると先生から「それはめだかに見えへん。どじょうやんか」と、一同笑いが広がります。さらに「そのめだか死んでるがな」と一言。小筆の先に墨をつけ頭のところにすっと点を入れます。「これが目や。目を書かないと。これが大事やねん」と先生。
4回目の教室が終わったころ、先生から「次は絵手紙書くよ」と始まりました。
話が弾む楽しい時間
4年前に小林さんが92歳で亡くなりました。そのときの生徒は5人で、講師はいないけど、やめるか続けるかで話し合いました。その結果、続けた方が小林さんも喜んでくれるとなり、今は月2回で継続しています。
描いた「絵手紙」は事務所2階の会議室の壁に張っています。会議のために来た会員に、「右から左の方(古いから新しい)へ見ていったらうまく描けてきているのが分かる」と評価してもらっています。
最近はお菓子などの差し入れもあり楽しみです。わずか2時間ほどですが、描きながら選挙の話や、詐欺行為の電話があったとか、家族のこと、旅行に行った話などがはずんで、いい交流の場になっています。
絵手紙教室のきっかけとなった「生き生きサークル活動」では、健康ハイキング、そしてカラオケ同好会の再開、小物づくりの声もあり、検討中です。(吉川 均通信員)
(2024年12月8日号「守る新聞」)