ひどい 収受印廃止の税務署
大阪 吹田 2万枚のチラシで税申告呼びかけ
3・13重税反対全国統一行動に向けて、税の自主申告説明会、記入会が取り組まれています。大阪・吹田生活と健康を守る会は約2万枚のチラシを配布し、春の運動で仲間を増やそうと取り組んでいいます。菅野雅之事務局長からの報告です。
勉強して自主申告貫く
吹田生健会は1月18日、66人の参加で新春のつどい(税・確定申告と仲間ふやしの決起集会)を開催しました。
つどいでは、税理士法の一部改正がされたのを機会に、「納付すべき税額は納税者が行う申告により確定する」(申告納税制度)ことを再確認し、納税者が自ら自主計算・自主申告することの重要性、勉強して助け合っていくことを重視し、正確な税申告で公営住宅の家賃減免など制度活用につながることも大事にする意思統一をしました。
低すぎる課税最低限
1月には全生連発行の『自主計算・自主申告運動の手引き』、例題による確定申告書の作成の仕方を勉強会し、2月4日の役員会では市民税申告書について学習しました。
松田芳子さん(70代)は、「収入も上がらないのに物価だけが高騰し、計算してみて課税最低限があまりにも低すぎる。消費税には課税最低限もないのに裏金は、課税もされないのはどうしてなのか」と不公平な税のあり方に疑問を持ちました。
元会員の石井和子さん(仮名、70代)は自分で申告書を作成できると医療費も計算し、各種の控除証明書もそろえてみたが思うようにできず、困って生健会にきました。申告書の手引きを仲間と見ながら書き上げ、再入会しました。
電子申告にノーを
税務署の対応に変化が生まれています。
ある納税者が還付申告のために税務署に本体の提出に行ったら、控えに収受印を押す代わりに税務署名と提出した日付が入った「申告書等の提出について」という一枚の紙が渡されました。そこには「これは提出した事実を証明するものではありません」と書かれ、何のために発行しているのか不明。一方的で異常な税務行政を目のあたりにしました。
橋本貴子さん(仮名、80代)は、毎年確定申告書が届いていたのに、今回は納付書だけ届き、確定申告書は入っていないのでビックリ。「申告は電子申告で行えというのか」と怒り心頭。「私は確定申告書で権利を行使し納税の義務を果たします」と語っていました。
(2025年2月23日号「守る新聞」)