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北海道 新・人間裁判(生活保護基準引き下げ違憲訴訟)

仲間と勝利分かち合いたい

逆転勝訴で高裁4勝目

 3月18日、北海道で闘われている「新・人間裁判」(生活保護基準引き下げ違憲訴訟)で、札幌高等裁判所は原告の逆転勝訴判決を言い渡し、高裁判決は4勝4敗になりました。北海道生活と健康を守る会連合会(道生連)の石橋妙美事務局長からの報告です。

勝訴の一報に大歓声上がる

 前日の大雪がうそのように青空が広がった札幌高裁前に、原告、支援者、弁護団など250人が集い、北海道の「新・人間裁判」の控訴審判決を目前に集会を行いました。
 開会に先立ち、勝利をわが手に掴むためにと支援者の「We Shall Overcome(勝利を我等に)」の歌声が裁判所前に響き渡りました。そして、支援者からのあいさつを受けて入廷しました。
 裁判所の外では、支援者などが固唾(かたず)をのんで、判決の行方を待っており、「逆転勝訴」の一報が入ると大きな歓声が上がりました。

みんなの力で勝ちとった

 判決は、「基準引き下げの根拠となった物価変動率について、引き下げ率が過大になる可能性があったのに再検討しなかった」と指摘し、引き下げを決めた厚生労働大臣の判断は、「裁量権の範囲の逸脱や乱用があり、違法」と断罪しました。
 報告集会は、全国から35か所、会場には250人が集まり、喜びの集会となりました。
 吉田弦一原告団長は「志半ばで亡くなった方や、多くの仲間たちと勝利を分かち合いたい」、菊地繭美原告副団長は「勝った。みんなの力があったからだと思う。ありがとう」と途中涙を流しながら語りました。
 この日参加した原告の紹介があり、会場からの大拍手で今までの闘いを労いました。
 この日は、全国生活と健康を守る会連合会の吉田松雄会長も駆け付け、「老齢加算・母子加算の闘いから21年。この闘いが本当に今生きている。今日はおめでとう」とあいさつしました。他にも、研究者、オンラインでの参加者からも発言がありました。
 集会の途中で弁護団が到着。弁護団長のあいさつ、弁護団事務局長から判決要旨についての説明がありました。最後に北海道労働組合総連合の三上友衛議長から「労働者の中にも貧困が広がっている。連帯して闘っていこう」との訴えがあり、集会は閉会しました。
 集会に参加した支援者からは、「本当に良かった。涙が止まらない」「亡くなった元原告団長の家に行って、勝ったよと仏前に報告に行かなければ」との声や、道生連副会長でもある細川久美子原告世話人代表からは「全国が一つで闘ったからこそ、この勝利につながった。これからも一緒に頑張りたい」と決意が述べられました。

(2025年3月30日号「守る新聞」)

 
   
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