むりょう塾「貧困の連鎖」をとめたい
千葉・流山生活と健康を守る会
生活と健康を守る会の活動にはさまざまな活動があります。千葉県・流山生活と健康を守る会では子どもの学習を支援する「むりょう塾」を行っています。むりょう塾実行委員会から活動の報告をもらいました。
楽しく勉強できる
「僕は取り組みにくい課題や試験勉強をしています。特に試験勉強に関しては、家でだらだらやるよりも効率的に進められます」「学校の授業でわからなかった所などを先生に個別に教えてもらえるし、少人数なので自分のペースで楽しく勉強できます」
これらの感想は、中学・高校と「むりょう塾」に通っている生徒の代表的な意見です。この他に小中学生が通ってきています。
勉強の救済がはじまり
「むりょう塾」は、元会長の故妹尾七重さんの「誰か特別支援学級の中学生に、高校受験の英語と数学を教えてくれる人いない」という勉強の救済活動から始まりました。「貧困の連鎖」に打ち勝つためにしっかりとした学びの場が必要と考えていたからです。
最初の数年は月1回午前中の開催で、学習に飽きた低学年の子どもたちには付き添いの母親などが相手をするといった日が続きました。
やがて、中学3年生の生徒には月1回では足りないとの話が出て、年度後半には月2回の開催となり、ある程度、形を成したのは2014(平成26)年からです。
継続は力なり
「むりょう塾」は徐々に軌道に乗り、上級学校への進学にも結果を出していくようになりました。
2018(平成30)年のはじめに妹尾さんの急逝もあり、継続か否かとなりましたが、「継続は力なり」という発案者の遺志を継いで継続することを確認しました。
現在は拠点を変え、ボランティアの講師4人、生徒4〜5人と家庭教師的な学習が続いています。生徒数は若干少ないですが、必要とされる限りこの活動は継続していきたいと考えています。
わからないをなくす
生徒の中には、勉強の仕方がわからない子や環境が整っていない家庭もあるので、その相談や指導もしています。「むりょう塾」では、なぜわからないかがわかる先生が、子どものわからないをなくすために取り組んでいます。
骨休めと称して、毎回お菓子の差し入れをもらっています。
(2025年6月1日号「守る新聞」)