おしゃべり広がる
「映画をみる会」で泣き笑い
滋賀 愛知犬上
愛知(えち)犬上生活と健康を守る会は介護保険料の審査請求や生活相談、毎月の「お食事班会」の他、「映画をみる会」も行っています。2023年8月から始まり、この8月で22回目となりました。長谷川さふみ事務局長からの報告です。
最初は夏の暑さ対策
「映画をみる会」を始めたきっかけは、命の危険といわれる夏の暑さです。2023年7月の役員会で「公民館を開放してもらって涼しいところでのんびりできたらいいね」「月に1回ぐらい映画を観ようか」「家に帰り昼食を作るのは大変」の声が出され、「おやつ代100円(コメ不足、物価高のため最近150円に)でお茶とおにぎり作ろう」ということで始まりました。
月1回の定例で、住民は1時間50円で借りられる豊郷町(とよさとちょう)立隣保館で行います。
1回目は『男はつらいよ』を観てワハハと笑いました。古くからの懐かしい名作『青い山脈』では、「あー懐かしい。彦根西中学校や、スミス記念堂や、彦根城、琵琶湖の湖水がきれいね」。不朽の名作『ローマの休日』『あん』、現代の『老後の資金が足りません』『最高の人生の見つけ方』。今年の7月は、戦争と平和を考えようと『この子を残して』を鑑賞しました。
映画を観て、涙を流したり、笑ったり、心がすっきりします。人の暖かさを感じ、戦争の怖さ・平和の大切さ、憲法9条を守る運動の大切さを感じました。
観終わると鉛筆で感想
参加者は約15人で、毎回、映画が終わるとみんなで感想を書きます。鉛筆で字を書くことはほとんどないのですが、「涙が出たね」「言葉にするのは難しい」など言いながら、にぎやかに書いています。
おにぎりを食べる時も、映画の感想からおしゃべりが広がります。「私らが生きてきた昭和の時代は、よかった。一生懸命働いたね」「若い時、たくさん税金や保険料払ったのだから、年をとっても小さくならないで、自分らしく生きていこう」と会話がはずみます。これからも「みる会」を続けていきます。
8月22日は『オールウェイズ・続三丁目の夕日』を観て「戦後は大人も子どもも近所で、家族のような付き合いでよかった」と懐かしく語り合いました。また、「戦争で別れた人と出会った場面があったけど、私の母は、行方もわからず人生が変わってしまった」など、戦争はダメという話にまで発展しました。
(2025年9月7日号「守る新聞」)